22.東京国立近代美術館
訪問日 2012/10/16
訪問順 ㊴
入館料 1300円(100円割引)
交通費 420円
葛西駅から東西線で竹橋駅へ。
本日のランチは学士会館1階レストランラタンです。
旧帝大の同窓会館で昭和3年建設の建物です。
当時としては珍しい耐火鉄筋コンクリート造り。
1階には談話室もあってちょっと休憩している人もいました。
内装もなかなか華やかです。窓も大きくて開放感がありました。
そこから皇居のあたりを10分ほど歩いて東京国立近代美術館へ。
本日から開催の特別展
「東京国立近代美術館 60周年記念特別展
美術にぶるっ! ベストセレクション 日本近代美術の100年」」
なんと今回の展示、所蔵品の写真を取ることができます(第Ⅰ部)
最近こういうの増えてきましたよね( ´∀`)
全体としては、展示数が多い!
2時間では映像作品が全然見られなかったです。
日本の作家さんの明治からの作品を、
時代を追ってこんなにたくさん見ることはなかなかできません。
同時代でも全然違って興味深いですね。
所蔵品の中で気になったものをいくつか。
この間、NHKでやっていた横山大観「生々流転」
全体で40mもあるそうなので一部しか展示されていません。
最後の龍が出てくる部分がみたかったのに!
南薫造「少女」1909年、明治42年の作品。
アメリカの絵本みたいで優しい。
おなじみ、岸田劉生「麗子像」右が5歳、左が6歳です。
右のものはだまし絵風。
村山知義「コンストルクチオン」1925年、大正時代からこんなに前衛的。
今とやっていることあんまり変わらないような気も。
靉光「眼のある風景」昭和13年
シュールレアリズムしてますね、戦時色が強くなっていく中でも
こういう絵がかけていたんですね、画材とか大丈夫だったのかな?
小磯良平「娘子関を征く」昭和17年
これくらいになってくると、
戦争画家やらないと画材も手に入らなかったみたいですね。
戦争画ですけど、風景画としてもよく出来ているものもあったそうな。
「サイパン島同胞臣節を全うす」昭和20年
藤田嗣治は他にも作品がありましたが、馴染みのある乳白色の女性の絵。
今まで戦争画は見たことがなかったのでびっくりしました。
想像だけでかいたとはとても思えない。
東山魁夷「秋翳」1958年
山を単純化しているけど、紅葉の色合いがキレイ、画面のバランスが好き。
小茂田青樹「虫魚画巻」1931年
写真は作品の一部なんですけど、
蜘蛛の巣は日本で描かれてきたモチーフなのにとっても洋風。
あざみの紫が効いてます、退廃的な空気がいいです。
高松次郎「遠近法の椅子とテーブル」1966−67
横から見たらおかしいのに前からみるとしっくりきてしまって
遠近法というのもおかしなものだな、これって強化遠近法なのかしら。
人間の目なんて適当なものですね。
日本国内の作家に影響を与えた同時代の海外作家の作品もあります。
ピカソとかブラックジョルジュ
第Ⅱ部は「実験場1950s」
とんがってます、実験場というのもうなずけます。
戦争の影を引きずりながらもたくましく近代化していく時代。
当時からしたら50年でこの変わり様は信じられないでしょう。
映像作品の音が各所から響いてきます。
昔の映像の音ってナレーターでもBGMでもこもった音で不安になります。
それもあってこの展示室、精神的に不安定になります、落ち着かない(´;ω;`)
閉館間際で人がいなかったので、もっと人がいるときにゆっくりみたい。
〒102-8322 千代田区北の丸公園3-1
TEL 03-5777-8600(ハローダイヤル)
http://www.momat.go.jp/index.html