山種美術館/「Kawaii 日本美術 —若冲・栖鳳・松園から熊谷守一まで—」
久しぶりの山種美術館です。
渋谷で用事があったので渋谷スタート。
恵比寿駅から徒歩10分ほどというちょっと微妙な場所ですのでバス移動。
今回の特別展は「Kawaii 日本美術 —若冲・栖鳳・松園から熊谷守一まで—」
恵比寿という立地や美術館の雰囲気、ミュージアムカフェが好評なことから
いつでも女性のお客さんが多い山種美術館ですが、
今回は更に女性の比率が高いように感じます。
なんといってもテーマが「かわいい」ですからね!
公式HPの説明もご覧のとおり(^^)
日常でもよく耳にする「かわいい」という言葉。今や海外にまで広がり、日本から発信される「Kawaii」文化に注目が集まっています。さかのぼれば、平安時代に著された『枕草子』には「うつくしきもの(=かわいいもの)」として稚児や雀の子などが挙げられており、小さいものや幼いもの、未完成なものの愛らしさ、儚さを「かわいい」とめでる文化が、古くから続いてきたことがわかります。
本展では、文学の世界だけでなく美術の世界でも、時代を超えて人々の心を捉えてきた「かわいさ」に注目します。とりわけ、無邪気な仕草や表情が微笑ましい子ども、身近な存在として馴染み深い犬や猫をはじめとする動物、鳥、虫などの生きものを対象とした作品には、「かわいい!」と思わず声を上げたくなるような表現が多く見出せます。
「かわいい」の代表格、動物&子供はもちろん、ゆるかわまで。
展示作品は9割くらいが山種美術館所蔵。
奥村土牛や竹内栖鳳など私でも知っている画家の作品も多いです。
絵画の知識は皆無ですが、
色や表現、構図が西洋画とは全く違っていて面白いです。
中国画とは似てるようですけど、
日本画のほうがほわほわ〜としていて馴染みやすいかも?
展示作品のひとつ、擬人化された猿がかわいい室町時代の『藤袋草子絵巻』
国立国会図書館のデジタルコレクションで全体が見られます。
実物を見るのと画面で見るのだと少し印象が違いますね。
会期の後半にはかの伊藤若冲『樹花鳥獣図屏風』もありました!
想像も入った動物がユーモラスです。
鮮やかな色使いが仏教っぽいです(^^)
画面を約1cm四方の升目に区切ってから描く
升目描きという手法で描かれているんですが、これは誰が始めたんでしょう?
伊藤若冲オリジナル?
着色は升目ごとに薄い色、濃い色と塗り重ねて
タイルのような立体感を出しているそうです。
着色したのは弟子と言われていますが、ものすごい手間です。
「絵を四角く切って、再び貼ったんだよね?」と話しているカップルも…
そして、山種美術館といえばコレ!という感じの
竹内栖鳳の『班猫』
見るのは2回目かな?
猫の毛並みや目の澄んだ感じがよくわかって、本当にそこにいるみたい。
竹内栖鳳は他にもアヒルやカエル、ミミズクが展示されていたのですが、
アヒルの雛のドタバタ感も可愛らしかったです(≧∇≦)
私は動物が「かわいい」と感じやすいと再認識。
先日、伊勢半本店紅ミュージアムで知った携帯口紅、板紅。
サントリー美術館所蔵のものが10点ほど展示されていましたので、
コスメ好きにもおすすめできる展示ですね。
ミュージアムカフェの「Cafe 椿 」では展示に合わせた和菓子もあります。
展示を見たあとはカフェで余韻に浸りながらゆっくりしたいものです。
http://tabelog.com/tokyo/A1303/A130302/13098102/
今回は、閉館時間ぎりぎりに行ったために利用できず…(>_<)
150-0012 東京都渋谷区広尾3-12-36
03-5777-8600
【入館料】 一般1200円 大高生900円 中学生以下無料
【開館時間】10:00~17:00
【休館日】 月曜日