式部のニート的放浪日記

スペイン生活・カワウソ・美術館・博物館訪問記・民族衣装とか徒然

旧前田侯爵邸

駒場公園旧前田侯爵邸に行くべく、駒場へ出発。
駒場なんてめったに来ることがないのでついでに東大の駒場博物館へ。
建物が旧制一高時代の図書館らしいんですよね。
官公系の建物らしく堅実な作り。
入り口の狛犬が頭がもこもこしていてカワイイです( ´∀`)
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東大駒場キャンパスから10分ほど歩いて駒場公園へ。
こちらは駒場公園が目黒区の公園、旧前田侯爵邸が東京都の所有とちょっと複雑。
前田家はもともと本郷で10万坪超持っていたのを、国に9割渡して、
そこが東京大学に。さらに、大学拡張のため本郷の1万2千坪と駒場の5万坪超を交換。
駒場に屋敷を構えるに至ります。
使用人も130人以上いたそうですが、本郷時代に比べると激減だそうです。
東京の洋館の運命なのか戦後は連合軍に接収されていたそうです。
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 門からして加賀百万石パワーを感じます!
右の門番室は今は公園の管理室になっていました。

門から歩いて行くと洋館が見えて来ました。

チューダー様式のスクラッチタイル貼り、かっこいいです。

正にお屋敷って感じです。

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洋館を横目に見ながら、先に和館へ。
なんでも行事の際にしか使われなかったという建物です。
茶室は予約すると一般でもお茶会ができるそうな。
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広間は40畳。
奥の床の間は書院造りですごく立派。欄間の装飾も細かいです。
当時のものかは不明ですが、ばりばり洋風のシャンデリアが下がっています。
シンプルなものなので結構合っています。
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お庭には池に鯉。
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和館は2階へ上がれなかったので洋館へ。
洋館は昭和4年(1929)竣工。
関東大震災後の建物なので鉄筋コンクリート造 地上3階地下1階。
見学ができるのは1階と2階部分です。
地下には厨房やボイラー室、3階にはランドリー室や乳母室があったそうな。
女中や書生は2階に部屋がありましたが、
大部分の使用人は別棟の使用人棟に住んでいたそうです。
女中といっても旧加賀藩のいいとこのお嬢様が行儀見習をしていたそうです。
下働きの女中ではなく奥様やお嬢様の侍女だとは思いますが。
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車寄せの照明。
車寄せからして天井飾りが凄いです。
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正面玄関のドアノブ、デティールが凝っています。
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正面ホールです。
梁が出ている作りがチューダー様式風とのこと。
シャンデリアの緑青と大理石の色が合っていて、漆喰の白と調和がとれています。
洋館の壁は金唐革紙と絹の壁紙が貼られていたそうです。
当時の洋館だと鉄板ですね、金唐革紙。
岩崎邸では復元されていますが、こちらではほとんど残っていません(´;ω;`)
シャンデリアや天井飾り、マントルピースや床の寄木細工の意匠は各部屋で
違っているのでそれに注意してみるとより楽しいです!
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大階段。
階段下には談話室風のものが。そういえば、山本有三記念館にもありました。
チューダー様式だと定番なんでしょうか?
山本有三記念館は規模的にも個人宅なので、洋館という感じ。
旧前田侯爵邸はお屋敷という感じです。
1階はお客様向けのパブリックな空間なので、
壁の大理石やシャンデリアがものすごく豪華です。
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階段の窓はウロコ模様のステンドグラス。国産らしいとのこと。
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階段下!木製部分の彫刻が凄い。
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 1階にはサロンや談話室、大食堂や家族向けの小食堂があります。
広大です、窓ガラスはカットガラスでキラキラ( ´∀`)
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こちらは大食堂のシャンデリア。やたらかっこいい。
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大食堂のでっかいマントルピース。
こちらの両脇には当初の金唐革紙の壁紙がちょっとだけ残っていました。f:id:shikibu56:20130407225837j:plain
家族用の小食堂。
お料理はリフトで地下の厨房から運ばれます。
小食堂とは言っても、我が家の半分くらい有りそうです・・・
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 廊下を周って、階段から2階へ。
透かし彫りが見事。
進駐軍に接収されていた時も、こちらは外せとはいわれなかったそうです。
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これは多分、長女のお部屋の天井飾りとシャンデリア。
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当主の書斎。
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マントルピースの前にはめているのはファイヤースクリーンと言っていいのでしょうか?
実際に火を焚く暖炉じゃなく暖房なのでラジエーターカバーでしょうか?
とにかく、それが龍の意匠!和モチーフ!
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こちらは書斎の予備室→次女のお部屋になったところ。
夫婦の生活スペースの間に子供の部屋があるから変な感じがしたんですが、
もともと書斎だったんですね、納得。
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タイルのマントルピースがかわいい。f:id:shikibu56:20130407230114j:plain
夫婦の浴室&トイレ。内ドアと外ドアが同じデザインで色違い。
アールデコっぽいですね。
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婦人室。こちらの照明は後から付けたそうな。
他のはみんな吊り下げで下に向かってテラスタイプですもんね。
こちらのお部屋の外は2階のベランダにすぐ出られるようになっています。
ラジエーターカバーと窓ガラスの意匠が菊。
ご婦人のお名前が菊子さんだったそうです、そういうのって素敵ですね。
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隣のお部屋はご夫婦の寝室。
家具も半分くらいは当時のものだそうです!
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写真は載せていませんが他にも三男の部屋や応接室、サロン、予備室とか
使用人ゾーンでは書生部屋、女中部屋、会議室など色々なお部屋がありました。
開館中は1階のサロンでお茶を飲むこともできます( ´∀`)
 
こちらはどこの照明だったか・・・
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裏側はこんなかんじです。f:id:shikibu56:20130407230402j:plain
本当に見事なお屋敷です。
途中にも書きましたが、
似たテイストの三鷹の山本有三記念館は個人宅、家族のための家。
こちらは使用人ありきのお屋敷、華族のための家。
今、広い家を建てたとしても生活習慣が違うからこうはいかないんでしょうねぇ。
乳母室とかランドリー室や使用人部屋とか作らないですもんね。
 
入館も無料ですので興味が湧いたら是非どうぞ。
 
旧前田侯爵邸
〒153-0041 東京都目黒区駒場4丁目3−55
03-3466-5150
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