式部のニート的放浪日記

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金沢21世紀美術館/「フィオナ・タン|エリプシス」「イザベル&アルフレド・アキリザン『住む:プロジェクト—もうひとつの国』」

金沢旅行の目的のひとつ、念願の金沢21世紀美術館へ行ってきました。
 
入館料は前売りで大人800円、けっこう良心的。
 
見どころのひとつはやたらかっこいい建物ですね!
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展示室は全体的に天井がすごく高かったり、広かったりで面白い。

あとは常設の大掛かりな展示。
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有名なプール。
上から見ると水が入っているようにみえるんだよね。
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空が見える展示は、夜なので真っ黒でよくわからない感じになってしまいました。
 
今回は常設展と企画展の組合せが悪くて印象はイマイチ。
どちらも時間の長い抽象的な映像作品が多く、エンターテイメント性は低い。
疲れる。
 
地元の人のための美術館というのは重々承知。
でも、観光客が訪れることによって入館者数No2になっているわけじゃない?
有名な観光地だから金沢21世紀美術館に行く、っていう人が多いはず。
普段、美術館に行かない人が今回の展示を見たら、
「現代アートってのはよくわからないつまらないもの」と思ってしまうんじゃないか。
常設展も企画展も単品で見れば悪くはないのに、
それが被ってしまって印象が悪くなるのはキュレーターの腕によるもの?
 
常設展ではいきなりシリン・ネシャット。
森美術館ののLOVE展で見たばかりだったのですぐに思い出せた。
私は好きだけど、長い時間立ったまま見ても何かが起こるわけじゃないから、
常設展の1本目にはふさわしくないと思う。
 
フィオナ・タンは時間や空間が行ったり来たりする詩的な作品が多く、
単品で見れば好印象だったかもしれないが、
既に常設展でバテバテだったので疲れてしまった…
 
「イザベル&アルフレド・アキリザン『住む:プロジェクト—もうひとつの国』」
こちらは展示室1つ分の展示。
既にバテバテのところに量的に圧倒される展示があるので楽しみきれず…
 
「フィロソフィカル・ファッション 2: ANREALAGE “A COLOR UN COLOR”」
こちらでやっていた太陽光で色の変わる服はカワイイし面白いしで良かった。
こういう展示を常設展にも入れればいいのに。
 
全体的に監視員のおばさまがうるさい(ボランティアの可能性あり)
人数も多いし、テープを意識しながら近づいても警告してくる。
映像作品の展示室に入るといちいち「足元が暗いのでお気をつけ下さい」
マナーを守らない人がそれだけ多いのかもしれないけど、ちょっとうるさい。
 
文句ばっかり言っていますが、建物や大掛かりな展示はオススメできるし、
展示もあたりが良ければ楽しめそう。
地方で現代アートがこれだけ見られる美術館があるっていうのは本当に羨ましい。
 
展示の内容が合いそうなときに行けば、特徴のある建物をいかした展示が見られそう!
逆に言えば、展示の内容があわなさそうなら2回目は行かなくてもいいかも。
 
あとHPが見辛い、どこが大事なのかわかりにくい。
 
 
 〒920-0962 石川県金沢市広坂1-2-1
TEL:076-220-2800  FAX:076-220-2802
 
 
せっかくなので、
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