式部のニート的放浪日記

スペイン生活・カワウソ・美術館・博物館訪問記・民族衣装とか徒然

文化学園大学院公開講座

文化学園大学の公開講座に行ってきました!

 

きっかけは、先月末発売の装苑の記事。

自由が丘の岩立フォークテキスタイルミュージアムの岩立さんの公開講座です。

題目は「布をめぐる旅ーインド・アジア諸国の布の豊かさを未来に繋ごう」

 

岩立広子さんは女子美術大学出身の染織工芸研究家だそうです。

自由が丘のミュージアムはいこういこうと思いつつ、まだいけてません(>_<)

 

講座の内容は「布をめぐる旅」。 

確かに布をめぐっての旅なんですけど、

 

むしろお話のハイライトは岩立さんのワイルドな旅の様子かも。

染織の専門家からの技術的な話が聞けるかと思いましたが、

ほとんどはワイルドな旅の様子。

それにしてもワイルドでした。

ラオスで解放軍の村に馬で半日かけて行ったり、

インド州境で番兵相手にゴリ押ししたり、

インド遊牧民の村で銃構えられながらもこっそり撮影したりとたいへんワイルドです。

40回以上インドにいかれているようですが、お腹壊したりしないんですかね。

私もインドに行ってみたい!

カルカッタとか物乞いすごいらしいですものね。

 

講座終了後は隣のビルの文化服飾博物館の展示が無料で見られました( ´∀`)

「織りの服、染めの服」

2階展示室は織りの服メイン、折り方の簡易モデルや織り機の展示もあります。

東アジアや東南アジア、西アジア、アフリカ、南アメリカの

織りの服が展示されていました。

織物なのに刺繍のような美しさのものもあり、

刺繍よりも手間がかかっているんじゃないかと思わされます。

織物は重厚感のある生地から薄く透けるような生地、

それぞれに違った模様が織り出されていて楽しいです。

刺繍だと密度がすごいものは重厚感のあるものが多いですけど、

織物だと見事なものでも軽やかなものも多いですね。それぞれに好きですけど(´∀`*)

2階の一部と1階は染めの服。

絞り染めやろうけつ染めの衣服が並んでいます。

絞り染めで親しみのあるものといえば鹿の子絞りですね、勿論展示されています。

染めのものはおおらかだったり、手仕事の痕跡が感じられるのがいいですね。

最近はプリントが多いみたいですけど(´;ω;`)

江戸小紋の型紙も展示されていて、以前三菱一号美術館でみた型紙展を思い出します。

あれは素敵な展示でした、図録買っちゃいましたもの。

江戸小紋はえらく美しいのでいつか手元においてみたいですね( ´∀`)

 

ろうけつ染めは最近インドネシアで更紗の工房を見てきたのでタイムリー。

最初に染めない部分にロウを置きます、手だったり

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型を使ったり、木や熱に強い銅でできているそうな。

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じゃぶんと染めたり、一色ずつ手で色を置いていったりして、

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余分なロウを削って、

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釜でロウを煮溶かして、乾かして完成でした!

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使う色数が多ければ多いほど高級品ということです。

でも、シルクの大判ショールで2万円くらいだったので物価は安いですね。

 

1月にも公開講座があるのでまた行ってみようかな。