式部のニート的放浪日記

スペイン生活・カワウソ・美術館・博物館訪問記・民族衣装とか徒然

スペインで美容室に行ってみた

前回の更新から早8ヶ月、私はまだスペインに住んでいる。

スペインと言っても大都会バルセロナマドリッドではなく、アリカンテという地中海沿いの地方都市に住んでいる。

 

在外邦人によくある悩みのひとつ、美容室。

美容室に行きたくないと思っていても、髪は勝手に伸びてくる。いつかは行かなきゃならない美容室。パーマをかければものすごいボリューム、カットをすれば日本人形のようなおかっぱになるというウワサの海外の美容室。

これは現地の技術が低かったり、現地人との髪質の違いからおこる悲劇だそうだ。

この悲劇を避けるために、在外邦人の女性の中には日本に一時帰国したときにしか美容室にいかない人も珍しくない。

 

 世界中の大都会には日系の美容室があったり、日本人の美容師がいたりする、大都会の在外邦人が妬ましい。

もちろん、私の住んでいる街にはそんなものはない、現地の美容室に行くしか無いのだ。しかし、スペイン人とは髪質が違いすぎる…仕上がりが不安…こちらの人は細くて柔らかい髪質で頭の形もいいため、ざっくり切った髪型でもそれなりに見えるのだ。でも、その分ボリュームは出ないのでブローでやたらとボリュームを出してくる。

 

そんな時にとても助かるのが中国人経営の美容室。

髪質が同じなことの安心感、ある程度の規模の街ならどこにでもあり、スペインの美容室より安い、嬉しい。

 

スペインに来てから1年、今日も入れて3軒の美容室に行ったが、そのうち2軒は中国系美容室だ。ちなみに私の髪型は前下りボブ、まあ、おかっぱ、失敗の少ない髪型だ。ただ、何も言わなくてもほぼ全ての美容師が「髪、硬いですね&多いですね」と言ってくるぐらい硬くて多い、もちろんスペインでも言われている。

 

1軒目、ネット検索で見つけた中国系美容室。上手ではないけれど、シャンプーも丁寧だしまっすぐは切れていた。 15ユーロ。2回行った。

2軒目、ショッピングモール内のスペイン美容室。ショッピングモールはテナント料が高いだろうけど、そこそこ続いてそうだし、ひどいことにはならないだろうと予想。シャンプーが水、仕上がりは1軒目と大差無い、32ユーロ。特にメリットを感じなかった。

3軒目、中国人が多い地域を歩いていて見かける中国系美容室。なぜかコロンビア人のお兄さんが切ってくれた。顔に水がかかるダイナミックなシャンプーに頭皮がやけどしそうなブローだったが、仕上がりは及第点。17ユーロ。鏡越しに見えた、後ろでカットをしていた坊主頭の中国人美容師が上手そうだった、ボスか?

 

もともとが無難な髪型だったこともあって、残念ながら、ネタになるような面白い髪型になっていない。

私のスペイン語はひどいものなので、「予約ナイ、今、切レルカ?」「髪型、変エナイ、毛先、〜cm切ッテ」「毛先、内側二行クヨウニ」「前髪、切ラナイ」くらいしか発話していない。でも、なんとかなっている。でも、できればあんまり行きたくない。

 

テレビに出てくる日本人妻が前髪がない髪型が多いと思っていたが、仕方のないことだとわかった。前髪のある髪型は頻繁に美容室にいかないと維持できない。