8.東京藝術大学大学美術館
訪問日 2012/11/14
訪問順 73
入館料 0円
交通費 380円
六本木一丁目駅から上野に来ましたー。
ちょっと暗くなり始めているなか、10分ほど徒歩で移動です。
敷地内で見たことのあるもの発見!
これは江戸東京たてもの園にもあった皇居の電灯です( ´∀`)
やっぱりカッコいいですね、まあ後ろの建物は閉まっていたんですけど(;´Д`)
気を取り直して美術館へ。
悲しいことに、展示はひとつしかやっていませんでした。
こちらは無料の展示が多いので、上野に行くついでに寄りたい場所です。
展示室も広いし、今回は見れなかったけど、ミュージアムショップも楽しそう( ´∀`)
今回の展示は「尊厳の芸術 展」
以前、NHKの特番で見たことあります!
第二次世界大戦下の日系人収容所での作品ですね。
写真はピンぼけが多いです(;´Д`)
生活に必要な物が揃っていない中で、
収容所の人々が限られた物資から作った様々な作品。
イスや杖などの日用品も作業所から出た端材や針金、木の根から作られており
いかに物資がなかったのか感じられます。
そんな生活の中でも、作業なども多くなく時間があったため
色々と工夫をこらして生活に彩りを添えていったんですね(・o・)
木片から削りだした小鳥のブローチなんて今でも通用しそうですし、
土の中に埋もれている貝殻から可憐な花のブローチをつくったりもしています。
石を削って見事な彫刻の硯や急須も作っていたようです。
他にも、わずかに持ち込んだ着物地から日本人形も作っていたそうです。
ポーズ、衣装が繊細!講習会なんかも開かれていたそうで。
最初に「尊厳の芸術」という言葉を聞いた時には、
アウトサイダー・アートのような、
美術的教育を一切受けていない人の自然発生的な芸術を連想しました。
今回の展示は、一定以上の文化的素養のある人々が生活の彩りを一切奪われて、
限られた物資のなかから手仕事で彩りを創りだしたものなんですね。
今の私達が、同じ境遇になったとしても、
彫刻の入った急須や、繊細な日本人形を作り出すことは難しいでしょう。
当時の生活ではそういったものが身近にある環境だったのかも知れません。
日系一世の方々は着物の仕立て方だってご存知だったに違いありません。
ただ、特別に職人としての教育を受けていたわけではない一般の人々が、
これだけの作品を作れるというのはびっくりしました。
当時、渡米するという一大決心をした日系人という人々は、
今の私よりずっと器用で感性豊かな人種だったようです。
私もしっかりしなくてはな、と思わされます(´;ω;`)
東京藝術大学大学美術館
〒110-8714 東京都台東区上野公園12-8
電話: 050-5525-2200(代表)